「あなたをずっと見守っているよ。」
家庭による養育から、社会による養育まで。
社会的養護の真ん中で里親養育を考える
平成28年11月19日 二宮町生涯学習センター ラディアン
プログラム
司 会 あおぞら里親会副会長 山田 静
開会の挨拶 主催 神奈川県里親会 会長 本多 洋実
共催 神奈川県県民局長 茂木 吉晴
共催 二宮町町長 村田 邦子
来賓 衆議院議員 河野 太郎
基調講演 「家庭による養育から、社会による養育まで。
社会的養護の真ん中で里親養育を考える」
講 師 山本 恒雄
里親制度の説明 里親センターひこばえ
ドルカスベビーホーム 矢内 陽子
質問コーナー
閉会の挨拶 実行委員長 あおぞら里親会会長 中村 寛志
里親活動は国の方針もあり、社会的養護において中心的な立場に位置づけられつつあります。
子どもが地域社会の一員として家庭養育の場で育つこと、一貫して特定の養育者のもとで育つこと、国際的にはパーマネンシーという言葉で表現される養育の保障が重視されてきました。
実態的にも神奈川県では乳児院に入所する乳幼児のその後の養育が、もとの保護者では難しい場合、その多くが里親家庭に託されるという流れができてきています。
他方、日本の文化的・社会的枠組み、法体系の中では親権、血族の優越性は依然として強く、それは子ども自身の人生観、自己認知にも深く刻み込まれています。
そうした全体状況の中で、施設養護のもとで育つ子どもが相当数にのぼることは当分変わらないだろうと見込まれます。
愛着の基本概念を打ち立て、施設養護から家庭養育への移行の重要性を主張した英国のJ.ボウルビーも、子どもの親が里親と子どもの関係が自身と子どもの絆に優越することにおびえて抵抗することや、十代の子どもがその時点からもう一度、親子関係をやり直すことのむずかしさを認識しており、施設養 護を全否定していたわけではありませんでした。
ただ、一貫して重視していたことは、子どもと特定の大人との関係の継続性の大切さであり、幼い頃のこと、自身のルーツに連なる育ちの経過を知っていて、自分の育ちにかかわり、認め、喜楽を分かち合ってきた大人の存在、自身の人生により添ってくれる一貫した養育者の存在の重要性でした。
今、この認識と日本の現状を眺めると、里親の新たな展開の可能性が見えてくると考えています。
それは里親の施設養護への積極的関与です。これまでは社会的養護にかかる子どもの養育の先行経験者である施設養護から里親への支援的関与が重視されてきましたが、そのことも含め、里親が施設養護を支援することももっと重視されて良いのではなかろうかと考える次第です。
本日は日本の現状から透かして見える近未来の里親の社会的養護における多様な活動の可能性について、みなさんとビジョンを共有することができればと考えています。
愛育研究所:山本恒雄
あおぞら里親会 事務局
平塚児童相談所
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